ESP32とは
ESP32はWifiモジュールとBluetoothモジュールがついてデュアルコアなIoTマイコンです.
秋月電子でもESP32のモジュールと開発ボード(ESP32-DevKitC)が販売されています.1 2
消費電力は大きいものの, 高性能で値段が手頃なこともあり, 一部の界隈で流行っている気がします.
開発環境について
ESP32の開発環境は2つあります.
両方とも公式ですが, 1つはESP-IDFと呼ばれる独自の開発環境.
もう1つはArduino IDEを利用した開発環境であるArduino core for ESP32 WiFi chip.
Arduino IDEのほうが親しみがあるのか, 独自環境ではなくArduino IDEを使ってる人を多く見かけます.
私もArduino IDEを利用したほうの環境を構築しました.
しかし, 公式に書かれているインストール方法はWindows/Mac/Debian/Ubuntu/Fedora/OpenSUSEのみです.
なので, Arch Linux向けのインストール方法を一応書いておきます.
環境構築(Arch Linux)
Arch Linux向けのインストール方法がないとは言え, 基本的にはUbuntu向けのやつと同じです.
以下のようにすればインストールできます.
sudo pacman -S arduino python-pip
sudo gpasswd -a $USER uucp
sudo gpasswd -a $USER lock
sudo pip install pyserial
sudo mkdir -p /usr/share/arduino/hardware/espressif
cd /usr/share/arduino/hardware/espressif/
sudo git clone https://github.com/espressif/arduino-esp32.git esp32
cd esp32
sudo git submodule update --init --recursive
cd tools
sudo python2 get.py
Ubuntu向けとの差としては
- pacmanでArduinoをインストールしているため, インストール場所が変わっていること
- USBと通信するためのアカウントが
dialout
からuucp
とlock
になっていること
くらいです.
Arch Linuxを使っている人には自明なことだらけだと思いますが, 特に問題なく導入できたということが伝えられれば幸いです.